先日、定期的な診察に来てくれた患者さんの話をしたいと思います。
先天性の右下腿切断で、
右下肢は、生まれたときから膝から下がありません。
義足は他の病院で作成し、
うちでリハビリテーションをしています。
2歳前後ですが、もうすでに、義足をつけて歩くことができ、
小走りも出来ます。
こどもって すごいですね!
ボールが転がってくれば、キックする
なんと、義足の足でも、健側の足でも
どっちでも蹴れるんです!
さて問題は、この患者さんの足です。
健側の足。
よくみれば、外反扁平足がかなり強い。
レントゲンを撮ると、踵の骨が下を向くくらい強い。
これは装具治療の適応です。
義足を作っている病院では、
指摘されたことがないとのこと(・。・;??
人間は、2本の足で立ちます。
もし片方の足が、体重をしっかり支えられない場合、
良いはずの足は、たくさん頑張らなくちゃいけなくなります。
その分体重がたくさん掛かって
良いはずの足のアーチが崩れてしまっている。
よく考えれば、無理もないことですよね。
でもこの良い方の足が ひどい扁平足になって
将来 痛みが出たら・・・、
反対側は義足です。
うまく歩けなくなってしまう(/_;)
だから絶対
悪くしたくないですよね!!
明らかに悪い足(ここでは切断されている足)ばかり診ていると、
それに気が付かなくなってしまいます。
整形外科は、すべてそうだと思うのです。
全体のバランスが大切!
立っている姿勢、歩いている動き、
全体を診ないと、
その患者さんの全体を、よくすることはできません。
生意気書いて ごめんなさいm(__)m