低気圧と体調変化

10月5日  

今年は台風が本当に多いですね。

それも大型で

各地で被害をもたらしています。

皆さんのところは、大丈夫でしたでしょうか?

台風は、低気圧の親分みたいなものですね。

低気圧って、人間のからだにも

直接影響を与えるようです。

その話を少し…

低気圧になると

少し血圧が低めになる

副交感神経優位になる

酸素濃度が若干低くなる

高山病ってご存知でしょうか?

その字の通り、高い山に登ると
気圧が低くなり
酸素濃度も低くなり
色々な症状が出ます。

高山病の ゆる~い感じでしょうか。

低気圧が近づくと、

高齢の患者さんでは、膝の痛みが強くなったり

頭痛がひどくなったり

肩こりが強くなったり。

先日、往診した患者さんは

台風の影響で
「気管支ぜんそくがひどくなる」、と
おっしゃっていました。

それは
低気圧で 副交感優位になるため
気管支が収縮し、
余計に苦しくなる、ということでしょう。

子どもさんにも、影響があるんですね。

台風シーズン
早く終わってほしいですね…

ちなみに
交感神経と 副交感神経
ご存知でしょうか?

これはまたの機会に(^.^)/~~

「障がいを持った子どもたちのために、私たちのできること」講演

10月1日

昨日は台風の中、講演を聴きに来てくださった皆さん。
本当に、ありがとうございました。
思うように話せず、お聞き苦しい点も多々あったかと思います。

暴風警報が 講演直前に発表されたにもかかわらず、
最後まで、どなたも席を立たれることなく
聴いてくださったことに
心から感謝します。

メルマガを始めて、2カ月がたちました。

応援してくださる、たくさんのお声をいただき

ここまで来ました。

「障がいを持った子どもたちのために、私たちのできること」

この演題での講演も終わり

少々放心状態です。

整形外科や、リハビリテーションにかかわる講演は

何度か していますが、

こういった、自分の考えを伝える講演は、初めてで

普段あまり深く考えず

日々の診療に追われている自分にとって

なんだか 試されているようで

不安の伴う 挑戦でした。

でも

やっぱり

挑戦してよかったな と思います。

障がいについて、

普段 特別考えたことのない自分の頭の中が

文字に表すことによって

顕在化し、

整理できたような気がします。

最初に講演依頼をもらったとき

本当に、何を話したらいいのか

さっぱり思いつきませんでした。

でも

話すと決めたとたん

あれも伝えたい
これも伝えたい

聴いてくださる方に

普段のお礼として

この言葉もプレゼントしたい!

この知識もプレゼントしたい!

どんどん湧いてきて

あっという間の45分でした。

うまく話せたら、

You tubeに挙げて

メルマガを読んでくださっている皆さんに

聴いて戴こうと思っていましたが、

(-_-;) (-_-;) (-_-;)

ビデオを見直して

表に出せるものか

考えてみます。

私のブログに 今日の感想のコメントをくださったモリさん

本当に ありがとうございます!

すごく嬉しかったです。

よろしければ、皆さんも
読んでみてください。

後医は名医

今日は
”後医は名医”って話をします。
先日、すごーく久しぶりに来てくれた、
患者さんの話です。

以前はうちのクリニックにも、通ってくれていた患者さん。

座ることはできるけど、まだ歩くことはできない、

小学校低学年の男の子です。

おしゃべりは、できません。

先日、久しぶりにクリニックに受診され、

母曰く、
「昨日から右手を使わなくなった」とのこと。

学校、デイサービスが終わって、帰宅してから

右手を動かそうとしないので、

普段リハビリをしている病院を受診し、

肩のレントゲンを撮ったけれど

特に異常なし。

でも、次の朝、やっぱり動かそうとしないし

肘あたりが 腫れてきた気がする…

ということで、うちに受診してくださいました。

最初、話を聞いて、

「肘内障かな?」

と思いました。

肘内障にしては、少し腫れが強いような…

でも内出血もありません。

肘内障なら、徒手的に整復するところですが、

念のため、先にレントゲンを撮りました。

肘から前腕のレントゲンです。

あっ!!(;゚Д゚)

前腕には2本骨があるのですが、

そのうちの一本が、

真っ二つに折れている…(+_+)

こういうことって
よくあるんです。

ここで注意点です。

痛みを訴えない子どもさんの場合、

使わない、動かさないということは

すごく大切な、異常を見極めるサインです。

でも、どこが悪いのか、

見極めるのは、簡単ではありません。

怪我したばかりだと、

腫れもはっきりしないことも。

痛いと言ってくれないから、

そぶりで判断するしかない。

関節一つ一つをばらばらに、丁寧に動かして、
どこで一番嫌がるかを、見極める。

無理に動かしたらだめです!
あくまでもゆっくり、愛護的に
患者さんの表情や、動きを感じながら。

これが一番ですが、結構難しい。

私は療育センターで、長い間仕事をしていましたが、

療育センターでは、月に2回しかレントゲンが撮れません。

だから、ことばを話せない子どもに
急に動かさないなど、異常があった場合

レントゲンに頼ることができず、

どこが悪いのか、
診察である程度、絞り込んで、

近医でレントゲンを撮ってもらう必要がありました。

そのおかげで、ていねいに理学所見(診察のことです)を取る癖がつきました。

ですが、今回の場合、そのおかげで発見できたというよりは、

ただ単に、

受傷後時間が経って、腫れてきたこと
前医のレントゲンで、肩は異常がなかったとのこと

この2つがあったからこそ、骨折を発見することができたんです。

結局、後で診る方が、ヒントがたくさんになっている。

だから正しい診断に、結び付きやすいんですね。

”後医は名医”!(^-^;

なので皆さん。

別に最初に見た医師が悪いのではなく

後からみた医師の方が、診断が容易だということ

忘れないでくださいね。

 
それから、

最初に診てもらって、異常がないと言われても

「やっぱりおかしい…」と思ったら

必ずもう一度

受診してくださいね!

最初の医師でも、他の医師でも構いませんから。

最後に、

うちでリハビリしていなくても

うちを頼って受診してくれて 嬉しかった。

ありがとう!(*^▽^*)

今日も読んでくださって
ありがとうございます!

皆さまは お怪我されませんように…

潮風の電話

先日、中日新聞に
「潮風の電話」という記事が載っていました。

亡くなった大切な人と、電話で繋がるための
公衆電話です。

これは岩手県にある
「風の電話」をまねて作られたとのこと。

「風の電話」は、

東日本大震災で他界されたかたへの思いを
遺族が伝えるため、
岩手県に設置されている
電話ボックスです。

この記事を読んで、

私は、

私が出会い、

関わらせていただいた、

たくさんの

お亡くなりになった患者さんのことを
思いだしました。

重度の脳性麻痺で、
ことばは話せないし、座ることもできないRしゃん。

診察のたびに、わーわー泣いて

あんなに慣れてくれない子も少ないくらい(/_;)

でも、音楽療法の発表会では

母の膝に抱っこされ

母と一緒に めちゃめちゃな笑顔で、
太鼓をたたいていました。

母も
Rくんを、溺愛していました。

アテトーゼの脳性麻痺で、
首もしっかりしていなかった Kちゃん。

そのうえ全盲で、
顔も見えないのに

声を掛けると、私とわかってくれて

「先生、だいすきだよ~!」

いつもそう言ってくれました。

 

痙直型四肢麻痺のSくん

いつも笑顔でニコニコだった。

前々日まで、クリニックに訓練に来てくれて
いたのに

突然 デイサービスで

窒息…

生まれながらの筋肉の病気で

ずっと車いす生活で 

でも

成人式を迎えられたことを、
母とお祝いし、

障がい者スポーツ「ボッチャ」では
海外遠征も。

そしてなんと1位!

金メダルと一緒に、写真も撮りました(^^)/

私の大学の講義にも 来てくれて

医者の卵の学生さんの前で

「将来の夢は、東京パラリンピック」

そう言っていたDくん。

たくさんの死と 直面するたびに
私が思うことは

障がいを持った子どもたちは、

毎日、精一杯生きていて

予備能力がすごく少ないということ。

毎日見ていると

つい当たり前のように 思ってしまうけれど

そうではないということ。

ぎりぎりで生きています。

極端な話、

SaO2(動脈血中の酸素飽和度)が
普段から、すごく低い子もいる。

最初にその値を見ると、
びっくりしてしまうけれど、

慣れてくると なんとも思わなくなってしまう。

でも実際は、その子は決して楽なわけではなく、

ぎりぎりで頑張っているのです。

それを常に頭に置いておかないと、
大変なことになります。

私は小児科医でも、内科医でもなく、

悔しいけれど、

その子たちの命を救ってあげることができません。

だからせめて、

少しでも楽に、長く、楽しく

生きられるように、

シーティングを工夫したり

装具を作ったり

リハビリを考えたりしています。

それしかできません。

毎日、クリニックで

子どもたちを

一期一会の気持ちで

迎えています。

今日会えたことは、

あたりまえではない。

今日も会えて、本当に嬉しい(*’▽’)。

ありがとう!

そう思って、日々診療しています。

成長期以降のリハビリテーションの意味

今日は私の思いをお伝えします。
 
 
先日、メルマガを読んでくださっている
遠くの看護師さんから
メールをいただきました。
 
重度の障害をお持ちの方の
訪問リハや、レスパイトなどをされている
ベテランの看護師さんです。
 
重度の障害で成人されている患者さんに対し、
熱心にリハビリに取り組まれているのですが、
 
地域のDr.から、
 
「そんなに頑張らなくても…」
 
「お母さんたちに負担をかけなくても…」
 
「体をリラックスさせたからって
呼吸しやすくなるなんて、あり得ない」
 
などど言われ、
 
ご自分のされていることが
本当に、意味のあることなのか
 
自信を失いかけて
私にメールをくださいました。
 
私はそのメールを読んで
 
ものすごく
 
残念な気持ちでいっぱいになりました。
 
医師ともあろうものが
そんなことを言うなんて…
 
 
 
 
脳性麻痺など、重度の障がいをお持ちの方は
 
高校を卒業し
 
環境が変わると
 
二次障害が顕著に表れてきます。
 
かろうじて、歩行器で歩けていた子は
歩かなくなることで
歩けなくなる。
 
出来ていたことが できなくなる。
 
側彎や、股関節脱臼、膝の拘縮など、
変形は容赦なく進みます。
 
毎日していたことを、
卒業後もし続けることが
どれほど大切か。
 
実は 私も、開業するまで
はっきりとは 知りませんでした。
 
なぜなら
療育センターは
18歳までしか
診ることができなかったから…。
 
 
 
触れられることが減り、体が硬くなると、
胸郭が膨らまなくなり
呼吸しずらくなる。
 
頸部や顔面の筋も 緊張が強くなると
咀嚼も、嚥下もしにくくなる。
 
だから
体を柔らかく保つことは
ものすごく大切です。
 
命に関わってくるのです。
 
療育センターを卒業した患者さんの
リハを続けること
ずっと診続けること
そのために開業した私の選択は
間違っていなかったと思います。
 
 
でも
 
かつての私も
 
「18歳を過ぎたら
もうリハビリにとらわれないで
ゆっくり過ごしたらいいよ」 なんて
 
どこから学んだのか
 
そんな恐ろしいことを
患者さんやご家族に
言っていたのです(-“-)。
 
だから、
 
知らないということは
恐ろしいことです。
 
どうか
このメッセージが
 
たくさんの人たちに
 
伝わりますように!
 
 
今日も読んでくださって
ありがとうございます。
 
 

進行する疾患の患者様へ

進行する病気の患者様へ

先日、診察にみえた患者さんの話をしたいと思います。

礼儀正しくて、優しくて、
とっても素敵な女性です。

子どもの時から、ずっと見てきた患者さんです。
小さいときから歩き方が不安定で
療育センターにみえました。

専門の病院を紹介し
進行性の筋肉の病気と診断されました。

幸いにも症状の進行は遅く、
今でも杖をついて、歩くことはできています。

この春
一般企業に就職することができました。

しかし最近、転倒し、
自分で起き上がることができず

徐々に症状が進んでいることを
自覚するようになりました。

普段はとても気丈に、明るくふるまっている彼女が
リハビリのあと、
心がいっぱいいっぱいだったのでしょう。
不安が涙になって
溢れてしまったそうです。

先日お母さまと一緒に受診され
その話になりました。

母は、彼女が夜中に泣いていることを
初めて知りました と。

そんなとき、
私はどんなことを言えばいいのでしょうか?

健康な私には
どうしたって、
彼女の気持ちをすべてわかる、 
などど言う資格はありません。

想像することはできるけれど
偉そうなことを言って、励ますことなどできません。

その時、私が言えたことは

「偉そうなことは言えないけれど、
今はこの気持ちを 乗り越えなきゃいけない時期だと思う。

症状は進んでしまうけれど、
失われていく機能を嘆くのではなく、
残されている機能を使って
もっとできることを増やしましょう。
パソコンだって、もっと使えるようになれるよね?
前を、上をみよう。

今は医学がどんどん進歩していて
この病気についても治療法の研究が 
すごい勢いで進んでいます。
まだ臨床応用はされていないけれど、
症状の進行を抑制するばかりでなく
治してしまう治療法だって研究が進んでいる。
だから決して 希望を捨てないで。

そして職場では、無理をしないで。
頑張るだけじゃなくて、
弱いところを見せられる関係を作ろうね。

今ある機能をできるだけ維持できるよう
私たちも精一杯、考えていくね。
一緒に頑張ろう。」

もっと気の利いた話しはできないものか と
ただただ反省(/_;)

2年前、北海道の八雲病院に勉強に行ったとき、
カリスマPTの先生に、こう言われたことを、
うちのPTが 思い出させてくれました。

「失っていく機能を嘆くのではなく
その時その時の状態で 人生を書き換える
勇気を持ってほしい。」

深い言葉です。

私はまだまだ、修行が足りません。

読んでくださってありがとうございます。

こどものSOS、キャッチしていますか!

地域のクリニックでリハビリしている、4歳のAくん。
つかまりだち、伝い歩きまで上手にできますが
両足つま先立ちになってしまうので、
当院へはちょっと遠いけど、
短下肢装具作製希望で来院されています。

先日 装具の仮合わせにみえたとき、
お母さまからご相談がありました。

「2日前にリハビリで、足首のストレッチをしたときに
すごく痛そうで、震えていたんです。
でもそのままストレッチは続けられて…
家に帰ってから、立てなくなってしまいました」(/_;)

際立った腫れや内出血はないのですが、
距骨下関節あたりに少し熱を持っていて
アキレス腱の踵の付着部を触ると、痛そうに逃げます。

きっとアキレス腱を痛めたのでしょう。

レントゲン、エコーでは、はっきりした異常所見はなかったので
微細な筋繊維の損傷だったのでしょう。
しばらくはストレッチを中止して
経過観察としました。

つまさき立ちになる子どもたちのリハビリで、
アキレス腱(足首)のストレッチは欠かせません。
もちろん嫌がる子どもも たくさんいます。

言葉を話せない子どもたちは
痛いのか、嫌がっているだけなのか
わかりにくいかもしれません。

言葉を話せる子でさえも、
その区別がつかないことも多々あります。

でも、”震えていた” ってことは
嫌がってではないでしょう。

そのちょっとした違いを、ちゃんと受け止めていないと
本当に事故につながります。

アキレス腱をリハビリ中に切ってしまうということは
以前にも遭遇しています。

ありえないことではないんです!

大切なことは、

・「アキレス腱はストレッチ(ROM訓練)で切れることがあるんだ」
という認識を持つこと
・こどものそぶりを普段からしっかり観察し、
いつもと違う表情を、ちゃんとキャッチすること

ストレッチしている足首ばかり見ていると、
これに気づくことができないんです。

今回は完全には切れていなかったから よかったですが…

もう一つ、お伝えしたいことがあります。
たとえアキレス腱が徒手的に切れてしまったとして
「かえって足首が柔らかくなって、つま先立ちが直る」
なんて
安易に思わないでください!!
本当に切れたら、力が入らなくなって
その足で体を支えられなくなります。
放置すれば、立てなくなってしまいます。

ちなみに今年の3月、母(83歳)がアキレス腱を切りました。
近所のお寿司屋さんの出口で、足をつまずき 
捻挫かな?と思ったら
足がプラプラに…
歩けなくなってしまいました。
それだけで、本当にぷっつり切れてしまったのです。
おかげで完治まで4カ月かかりました。
そんなこともあるんですね。

耳の痛いお話で ごめんなさい!

重症児、何歳まで発達・成長する!?

今日は

最近あった、ときめいちゃった話をします(*^。^*)

 

最重度の脳性麻痺で、幼少期から診ているJちゃん(23歳男性

思うように動かせるのは左手だけで、くびも座っていない、

坐位ももちろん取れない患者さんです。

 

でも言葉の理解は結構できていて、

「Jちゃんは、イケメンだね~」と私が言うと、

いつも満面の笑顔を見せてくれる、そんなnice guyです。

 

 

先日診察時に、母が

「最近しゃべれるようになって…」っておっしゃるのです。

最近って、

もう23歳だし???

以前から、「ハイっ!」 って返事らしき声は出してくれるけど、

いままで有意語は、ほとんど聞いた事がなかった…

 

と思いながら、試しに

「Jちゃん、私はだれか知ってる?」と訊いてみたんです。

 

そしたら なんと、

 

「しのぶさん!」

 

って呼ぶじゃないですか!( ;∀;)

 

ひぇ~~!!

もう診察室で大騒ぎです。

 

まだまだ進化、成長しているJちゃん。

私のことを、「先生」ではなく、

「しのぶさん」っていうなんて

やっぱ Jちゃんは イケメンだわ~ッ(*^。^*)

 

久々に、男性から名前で呼ばれ、

ドキドキした 嬉しい一日でした。(*´з`)

 

私も ン歳、だけどまだまだ進化します!!