オンライン医療相談はじめました!

今日は皆さんに

お伝えしたいことがあります。

私がなぜメルマガやブログを始めたか。

それにはいくつかのきっかけがあります。

一つは、

自分のクリニック患者さんから耳にする、

訪問リハビリや、デイサービスの

現状に危機感を持ったことです。

訪問看護ステーションや、
児童デイサービスなどの
事業所のなかには、

もともと障害児に非常に詳しく、

経験豊富なスタッフさんがいて、

しっかり指導されているところも

もちろんあります。

そういったところには、

私も安心して、

患者さんをお願いできるのですが、

もともと小児はあまり専門でないのに、

時代のニーズによって、

障害児を扱うようになった事業所さんも

沢山あり、

経験がないのに、

(訪問だから)たった一人で

重症の患者さんを担当させられ、

それも、作業療法士なのに

理学療法士のようなことを 要求され、

熱意だけでは 解決しない壁にぶつかっている。

きっと

スタッフさん自身も
思い悩んでいるに違いない!

そんな状況を見て、

「これ、マズイでしょ」

そう思わずにはいられなかったこと。

もう一つは、

遠方からクリニックに来院される患者さんから、

「自分の地元には、先生のような医者がいない。

地元の他の患者さんは、

先生のところまで、

行きたくても行けない。

だから先生、この地域まで来てください。」

と言われたこと。

私の診察が、

そんなに優れているとは

全く思っておりません。

ただ、

自分のこの仕事

障害の子どもたちを診る仕事が

大好きだってことには

自信があります。

だから、

もし 私でお役に立てるのであれば、

遠くの患者さんにも

力になれるといいな、

そう思いました。

おかげでメルマガも

順調に登録数は伸び

何とか

続けています。

でも、

メルマガやブログでは

できないことが
沢山あります。

その一つが、

「個別の悩みに応えること」

そもそも、

メールを読んで下さっている方が

何に困っていて、

どんな情報を欲しいと思っているのか

色々な立場の方がみえるので

同じではない。

かといって、

職種ごとに

メルマガやブログを書くほど

時間がない

そこで

このたび

私、

「オンライン医療相談」

はじめます(*^▽^*)

まずは、患者さん当事者の

個別の悩みをお聞きすることから

始めてまいります。

クリニックまで来れないけれど

相談する医療機関があまりない

地域の患者さん。

なかには、

障がい児を持ったことを

さまざまな理由で 表に出せず、

辛い思いで 育児に苦しんでいる

親御さんもいるでしょう。

そんな方に

オンラインなら

遠くから来る手間もなく

誰にも見られることなく

待ち時間もなく

多和田に直接相談ができます。

ご興味のある方は

こちらをご覧ください。

https://clinics.medley.life/clinics/5b345800741d995e4e1a4ee5

たわだリハビリクリニックのHPからも

申し込みサイトへ行くことができます。

https://trc-tawadareha.com/

お悩みの患者さんがいらっしゃいましたら

教えてあげてくださいね。

なにぶん、
クリニックの診療がお休みの日しか
できませんので

枠は ごく少数に限らせていただきました。

こちらも すぐに

予約が取りにくくなるかもしれません。

(現在クリニックの診察予約は、
半年待ちです。)

ご容赦ください。

なお、

保険診療ではありません。

完全自費の医療相談です。

すべて多和田が直接、

テレビ電話を用いて オンラインで

ご相談にのります。

是非ご利用くださいね!

先天性下腿切断の健側は…

先日、定期的な診察に来てくれた患者さんの話をしたいと思います。

先天性の右下腿切断で、
右下肢は、生まれたときから膝から下がありません。

義足は他の病院で作成し、
うちでリハビリテーションをしています。

2歳前後ですが、もうすでに、義足をつけて歩くことができ、
小走りも出来ます。

こどもって すごいですね!

ボールが転がってくれば、キックする

なんと、義足の足でも、健側の足でも

どっちでも蹴れるんです!

さて問題は、この患者さんの足です。

健側の足。

よくみれば、外反扁平足がかなり強い。

レントゲンを撮ると、踵の骨が下を向くくらい強い。

これは装具治療の適応です。

義足を作っている病院では、
指摘されたことがないとのこと(・。・;??

人間は、2本の足で立ちます。

もし片方の足が、体重をしっかり支えられない場合、

良いはずの足は、たくさん頑張らなくちゃいけなくなります。

その分体重がたくさん掛かって

良いはずの足のアーチが崩れてしまっている。

よく考えれば、無理もないことですよね。

でもこの良い方の足が ひどい扁平足になって

将来 痛みが出たら・・・、

反対側は義足です。

うまく歩けなくなってしまう(/_;)

だから絶対
悪くしたくないですよね!!

明らかに悪い足(ここでは切断されている足)ばかり診ていると、

それに気が付かなくなってしまいます。

整形外科は、すべてそうだと思うのです。

全体のバランスが大切!

立っている姿勢、歩いている動き、

全体を診ないと、

その患者さんの全体を、よくすることはできません。

生意気書いて ごめんなさいm(__)m

ダウン症と肥満

今日は、ダウン症と肥満について
お話しします。

ダウン症の子どもさんは、
身長は低めで
小学校の高学年くらいから
ぽっちゃりする子が
とっても多いですね。

これについては、いろいろ説があるようです。

家庭内の食生活、とか

運動不足、とか

遺伝的素因とか。

でも、どうもそれだけではなく
ダウン症の遺伝子レベルの内分泌異常が
影響している、と

私の友達の小児科医が言っておりました。

一生懸命減量しているのに
ちっとも体重が減らない…

といった悩みを よく耳にするのは
そのためかも知れません。

でも、ダウン症児が全員肥満になるわけではありません。

すっごくスマートなダウン症の青年も
何人も
私は知っています。

さてさて、肥満になると

糖尿病や高血圧と言った、
内科的な問題が起きることはもちろん

整形外科的にも、ろくなことはありません。

30代~40代のダウン症の患者さんで
何人か、
当院にも来院されています。

膝の痛み、股関節の痛み、など
整形外科的な悩みで受診されるかたは
みな太っていらっしゃる。

肥満は 変形性膝関節症など、
老化ともいえる病態が
早くに起こってくるリスクになります。

ダウン症の場合、それ以外にも
膝蓋骨脱臼であったり
外反扁平足からくる足の痛みであったり

もともとの形態異常が関与して
さまざまな骨関節の痛みに
繋がる可能性があります。

では肥満を防ぐには どうしたらいいのでしょう??

私が思うに、

①子どものころから、運動の習慣をつける!

②楽しみ、夢中になれることを見つけておく!

③たくさん歩ける、良い足、良い膝、良い股関節を育てる!

と言ったことが、大切ではないかと。

①が大切なことは、想像に難くないと思います。

②は、いろいろ患者さんとお話ししていると、
「おやつが何よりの楽しみ!」
なーんていう子もいて、

そうなると、減量なんて 可哀そうで、できません。(/_;)

なかには、小さいときから
「この子(ダウン症児)が 不憫で…」
と言って、

美味しいものを食べさせすぎる
ご両親とか、祖父母さまとか。

これは本当に困ってしまいます。

食べさせすぎることが、
どんなにその子にとって不幸なことにつながるのか

わかってほしいです・・・ (~_~;)

そして③番!

整形外科の私にできる、
たった一つがこれなんです。

だから、
「ダウン症はこんなもの」
と言って、

扁平足の治療をしない医者がいるのは
許せない!

扁平足は、外反母趾の原因にもなり、

どちらも足の痛みや疲れやすさの原因となり

将来的な 肥満にも結び付くことを
知って欲しいです。

日本の脳性麻痺は増えている!?

今日は脳性麻痺の疫学、
最近の日本での状況について
お話しします。

実は脳性麻痺の頻度もタイプも
お国によってかなり差があるようです。

公衆衛生、
つまり赤ちゃんが生まれる場所の環境、
医療がどの程度進んでいるか?
そしてその国の、死生観によっても変わる。
これはとても重い問題です。

つまり、極端に言えば、
産婦人科医や助産婦さんといった、
専門家がいないところで出生するとき、
出産に手間取り、低酸素状態が続いてしまうかもしれません。

死生観に至っては、

お国によって、
「こんなに小さい赤ちゃんを助けるのか⁉」
と言って、
日本の周産期医療に驚かれることもあるそうです。

つまり、健常に育つ可能性の低い赤ちゃんは
最初から助けない

そういった国も、実な少なくないのです。

発展途上国だから、ではありません。

日本は全て助けますよね。多分。

と言うことで、

日本における発症率は、
1980年ごろ 1000出生に1人だったのが、
1990年ごろには 1000出生に2人に増え、
現在は 約2.5人と推測されるとのことです。

増えています。

その理由として

① 在胎32週未満の早産児が、死ななくなったこと。
② 在胎28週未満でも、助かるようになってきたこと。

この、周産期医療の進歩が
大きく関わっているのです。

そしてこの②番目の赤ちゃんは、
以前とは違った、新たなタイプの脳性麻痺として
発症するのです。

ちょっと皮肉ですね…

今日は
これくらいに。

向き癖について

今日は股関節脱臼の原因となりやすい、
「向き癖」について、もう少し詳しく
お話しします。

生後間もない赤ちゃんは
半数以上、どちらか片方を向きたがる癖があります。

ここでいう、むきぐせとは、
あくまでも、癖であり、
筋性斜頸や、脳性麻痺などの麻痺によるものとは
べつものです。

例えば、ある赤ちゃんが右ばかり向いている場合、
右のほうへ身体がねじれ、
反対の左側の股関節の開きがかたい(開排制限)ことがよくあります。

この場合、左の股関節は、やや内側に向いていて、
膝を立てていることも多いです。

この状態が長く続くと、
大腿骨の骨頭は、後ろに外れやすくなります。

一般的に、右向きの向き癖の赤ちゃんが多いので、
股関節脱臼は、左が多いんです!

なんと、右利きのママは、
抱っこの仕方や寝る位置から
赤ちゃんの、右のむきぐせを
作りやすいそうです (*_*)

さてさてここでもう一つ、
むきぐせと関連して、
ATNRという反射をご存知でしょうか?
“非対称性緊張性頸反射” です。

別名“フェンシング姿勢”、なんていうこともあります。

(”ATNR”で画像検索してくださいね!!)

仰向けで顔が右を向いていると、
顔側の右の手足(上下肢)が伸展し、
後頭部側の手足が曲がる、
原始反射の一つです。

この影響もあって、
むきぐせが強いと、後頭部側の足が曲がって(立ち膝のようになって)
外れやすくなるんですね。

このATNR、正常では生後3〜4ヶ月くらいから徐々に消失します。

だって、
顔側の上肢、肘がいつも伸びていたら、
いつになっても、手に持った食べ物が口に入りません (~_~;)

むきぐせも、この頃には自然に改善することが多いです。

しかし、脳性麻痺の赤ちゃんは、
このATNRが長く残存し、正常発達の妨げとなってしまいます。

おっと、この話はまた別の機会に。

ということで、むきぐせを取るには、

① 寝る位置を工夫する
顔側に壁が来るようにして、向きにくい方から刺激が入るようにする。

② 向きやすい側の頭の下にタオルなどをかませ、
身体が顔側に捻れないようにして、
後頭部側の開排制限を治す。

これも寝返りし始めると、なかなか難しいですが。

では今日はここまで(^O^)

今日も読んで下さって
ありがとうございました。

「自立」について

こんにちは!
 
今日は、先日8月5日に参加した、
筋ジストロフィー患者さんと支援者の会主催の講演集会で
感じたことを書こうと思います。
 
ここで私は光栄なことに、200名近い参加者の前で
筋ジスのリハビリテーション、脊柱側弯症についてお話ししたのですが
そのことは置いておいて・・・(;^ω^)
 
この会の主催者である、
名古屋を中心に活動している 筋ジス患者さんの集まり、「団結の会」。
 
10代~20代の男の子の集まりです。
 
進行性の病気ですから、
ほとんどが電動車いすにのり、
だんだん動きにくくなっていく中で、
 
皆で自分たちの病気についての勉強会をしたり
パーティ―をしたり
カラオケをしたり
旅行に行ったり
 
とても素敵な経験を、自分たちで企画し、
支援者と一緒に実現しています。
 
10~20代の男の子が、普通にしていることをしているだけです。
身体が思うように動けなくても
一生懸命楽しんでいます。
 
 
新しく「団結の会」に加わった Uくんは、
この日に、「皆さんに伝えたいこと」といた感じの題で
スライドを用いたメッセージを、発表することになっていました。
 
ところが数日前に、車いすから転落し、骨折。
参加することができなくなってしまい、
急きょ、電話での参加となりました。
 
その彼が言っていたことが、
とても心に残っています。
 
「僕は人の助けを借りないと生きていけないけれど
でも一人で生きていきたい。」
 
彼は今、家を出て、
ひとり暮らしの練習をしています。
24時間、支援者に助けてもらいながら
自分の意志で生活する。
その目標に向かって
頑張っています。
 
お母さまはとても優しい、素敵な方です。
家を出たいと思ったのは
決して家の生活に不満があるからではないでしょう。
 
弟もやはり筋ジスで
ひょっとしたら、二人の介護を頑張る母を
助けたいと思ったのかもしれません。
 
 
私がここでお伝えしたいことは
「自立」の意味です。
 
24時間、支援が必要でも
「自立」できるということ。
 
「自立」とは
自己決定に基づいて主体的な生活を営むこと」、
障害を持っていてもその能力を活用して社会活動に参加すること
 
自分で考え、自分で決めて、生きていくこと
社会に関わり、社会に影響を与えること
 
たとえ体が動かなくても
食事を食べることも
排せつやお風呂、すべてに助けが必要で
人工呼吸器を装着していても
自立はできる
 
でもそれは、そんな簡単なことではありません。
 
そんな勇気ある決断をし、
毎日、普通に生活すること自体が、戦いだ
そう言った彼らに
私たちは何ができるだろう。
 
五体満足に生まれ、一人で何でもできる自分が
頑張らないでどうする!
彼らに恥ずかしい。
その気持ちでいっぱいになりました。
 
「団結の会」の活動から、
私は ものすごいエネルギーをいただきました。
この場を借りて
本当にありがとう!
 
私に力をくれた彼らの活動は
りっぱに「社会活動に参加し、社会に影響を与えている」
そう思います。
 
文章が下手で
うまく皆さんに伝わったかどうか 心配です。
 
 
患者さんたちから、たくさんの勇気と力を戴ける
この仕事が 私は大好きです。
 

熱中症に注意!

こんにちは
 
まだまだ暑い日が続いています。
大人もこどもも、熱中症には十分注意が必要です。
特に障害をお持ちの子どもさんは、体温調整が上手にできず、熱がこもりやすい子がたくさんいます。
自分で症状を訴えられなかったりするので、周りが十分すぎるくらい、気を付けてあげましょう。
 
いつもより元気がない ぐったりしている だるい
いつもより体温が高い
食欲がない
おしっこがあまり出ていない
気持ちが悪い 嘔吐する
頭が痛い
などなど
初期症状はさまざまです。
 
熱をこもらせないために
バギーに載せて長く屋外を移動するのは危険です!
アスファルトからの熱で、ものすごく暑いのです。
 
でもどうしても外出しなければならないときは、
短時間、バギーで出かけるわけですが
 
中にはバギーの背もたれ部分に、扇風機を内蔵している人もいます。
 
これ、グッドアイデアですね!
 
それから首の後ろには、冷凍庫で凍らせたゲル状の保冷剤、
(ドラッグストアにいろいろありますね!)
これも必須です!
 
実際に熱がこもってしまったときは
大きな血管が体表近くを流れてるところを、保冷剤や氷で冷やします。
 
(氷はビニール袋に水と氷を入れて、口をしっかり縛ったものが冷やしやすいです。)
 
場所はわきの下、足のつけ根(股関節)、くびなどです。
 
電解質バランスの良いドリンクを飲ませ
(ゼリー状のものが飲ませやすいかも)
(これは子どもさんが飲めるものを事前に準備しておきましょう!)
 
飲んでくれない、おしっこが半日出ていないようなら、
すぐ主治医に相談を!
 
早く涼しくなってほしいですね…

blog開設!!

はじめまして!

多和田忍と申します。

 

小児整形外科、小児リハビリテーションに携わってもうすぐ27年。

ダウン症児をはじめとする数々の染色体異常、脳性麻痺、
発達障害、二分脊椎などなど、
たくさんの障害を持ったこどもさんと関わってきました。

こどもたちは、どの子も本当に可愛くて、切ないくらい素直で、
その笑顔に支えられて、ここまできました。

クリニックの医師として、自分ができることは限られていて、

もっともっと多くのこどもたちのお役に立ちたい。
離れているところにも、何か私でお役に立てることがあるかも。

その思いから、このメルマガをはじめることにしました。

こどもたち、そしてこどもたちを支える皆さんと
共に歩んでいけたらと思います。

どうぞよろしくお願いします(^^)/

 

色々な職種、立場の方々に楽しんでいただくため、
色々なジャンルについて、かわるがわるに投稿します。

①子どもの正常発達 運動発達遅滞など

②子どもの整形外科的疾患

③脳性麻痺など

④ダウン症など

⑤その他 つれづれに

 

そんな感じで始めてみます。

 

長く続けていけるよう、自分も楽しみながら

読んでくださる皆さんにも 楽しんでいただけるよう

わかりやすい、をモットーにまいります。

リラックスして読んでください。

 

WEBやパソコンに めっきり弱い私ですが

どうぞよろしくお願いいたします!