つかまり立ちについて

つかまり立ちについて、
お話しします。

四つ這いで移動できるようになると、
今度は机の上のものが気になります。

机の上の、美味しそうなお菓子であったり

おもちゃであったり

お母さんのスマホであったり…

机の上は、魅力満載!

だからなのか、

ただ立ちたいという本能なのか、

あかちゃんは、机によってきて

たちあがろうとします。

このとき、一番必要な筋肉は何でしょう?

四つ這いの格好から、骨盤をぐっと縦にする。

そうです。 お尻の後ろの筋肉!!

足の筋肉ではなく、

まずは大殿筋など

股関節を伸展させる筋肉が働いて

骨盤が立ち上がる!

そして腹筋で下腹を持ち上げる(ひっこめる)

これで膝立ちの格好を取り

机やソファの上に載せた
上肢の力も借りて

片方の股関節を曲げて膝を前に出し

足の裏を床につけ

膝を伸ばす力(大腿四頭筋)で立ち上がり

もう片方の足を床に着ける

これが
一番多い、つかまり立ちのパターンです。

バリエーションはさまざまです。

上肢のチカラで机にもたれかかり、
両足同時に床につけて立ってしまう子もいます。

両下肢一緒に立ち上がるのは
脳性麻痺児に多いパターンです。
要注意!
これは余談です。

さてさて
それまで四つ這いの姿勢では、

股関節を曲げる筋肉と、伸ばす筋肉が

曲げる筋肉の方が強めに働いて

平衡を保ち、

抗重力位に保っていたわけです。

四つ這い位から 骨盤を起こしていくとき

今度は股関節を伸ばす筋肉(大殿筋)が、

曲げる筋肉(腸腰筋)よりたくさん働かなければなりません。

それが十分でないのに
気持ちだけ立ち上がりたくなってしまうと

骨盤は十分に立ちあがらず

胴体を反らせて、体を起こそうとします。

このとき、腸腰筋の作用で、

腰椎は前に引っ張られ

腰椎前彎を強めてしまいます。

腰をそらせた姿勢ですね。

下部腹筋も弱かったりすると
これが顕著に出るわけです。

低緊張の子どもさんに多い姿勢です。

ちなみに

四つ這い動物は、あまり立ち上がりませんから

腰椎の前彎がありません。

人間は、立ち上がることによって、

腰椎の前彎ができました。

これが実は、腰痛の原因!!

過度な腰椎前彎は

将来的な腰痛に結びつきます!!(‘;’)

ということで、
動物には、腰痛はないのだとか。
(直接彼らに聞いたことはありませんが…(-_-;))

いざりについて

最近、地方自治体など公的機関における
障害者雇用の水増しについて、
話題になっています。

それについては、あまりにも情けなく、
私が言及するまでもないでしょう。

先日の新聞にも、それに関する記事が載っていました。
その記事の下には、
北海道にボランティアに向かう人々の記事。

人間って、本当は
人の役に立ちたい、と言う気持ちから、
こんなに行動できる生き物なのに

公務員という団体になると
そして その悪事が
当たり前のようになっていると

明らかに酷いことであっても

それに意見することや、
おかしいと思うことさえも
無くなってしまうのでしょうか…

なんとも悲しいです…(/_;)

さてさて気分を変えて、

今日はいざりについてお話しします。

いざり(shuffling)とは、
座った姿勢(円弧坐位)で、
お尻でずりずりと移動することです。

四つ這い移動の代わりにすることが多く
いざりをする児は、多くは四つ這いをしません。

3~4か月から大抵うつ伏せを嫌がり、
その後、ときに寝返りもしなかったりします。

うつ伏せが嫌いなので、ずりばいも、
もちろん四つ這いもしない。
四つ這い位にならないから、起き上がり動作(sitting up)もできない。

できないけど、座って遊びたいから
座らせろと母を呼ぶ。

母や祖父母は、すぐ座らせる。

座る姿勢は安定していて、よく遊べる。

こんなパターンです。

いざり=異常ではありません。

いざりをしていても、いつか歩けるようになります。

でも

手をついて体を支える経験がないので、
上肢、特に肩甲骨周囲の筋力がつきません。

だから歩くようになった後、転倒すると、

腕で支えることができず、
顔から突っ込みます。((+_+))

大きくなると、鉄棒は大の苦手(/_;)

”うんてい”なんて、問題外(~_~メ)。

はやりの”ボルダリング”もできないでしょう。
(これは出来なくてもいいですね…)

でも、実は、
上肢の力がつかないだけでなく
もっといろいろな弊害があるんです。

寝返りをしていないと、体をひねるという動きを経験しずらくなります。

だから余計に、起き上がり動作も難しくなります。

そうすると、姿勢変換が自分ではできません。

四つ這いをしていないということは、
手足を交互に出すうごき、つまり

歩行の基礎になる動きを経験していないんです。

歩けるようにはなるのですが

四つ這いをたくさんしてから歩いた正常発達の子どもと
同じようにはいかないはずです。

ネットで調べると

「いざりは異常ではない。
歩けるようになるから大丈夫」

なんて書いてありますが、

私はできるだけ四つ這いを経験できるよう
トレーニングしてもらいます。

なぜなら、

肩甲帯を鍛える動きは、
歩くようになってからでは
経験しずらいから。

でもいざりのまま、歩きだした場合、

例えば、母と手押し車をするとか、
トンネルを作ってくぐらせるとか、
(四つ這いでないと通れないくらいのトンネルを準備してくださいね!)

私はそんなふうにして、
上肢筋力を鍛えることをお勧めしています。

それから、

いざりをする子どもの中に

発達障害の子どもさんが

ときどきみえます。

まだこのころは、コミュニケーションの不自然さはわかりずらいので、

私は、いざりの子どもさんを診ると

発達障害の傾向が出ないか

歩行獲得後もしばらく経過を見るようにしています。

今日はこれくらいに。

読んでくださって、ありがとうございます。

四つ這いと反射

こんにちは!
 
前回四つ這い移動に必要な筋肉についてお伝えしました。
 
今日は別の観点から、
四つ這いについて語ってみたいと思います。
 
よつばいの恰好を思い出してください。
 
肘を伸ばして、手関節は背屈、肩は0度屈曲位
膝を90度に曲げ、股関節は90度屈曲位 足関節は底屈
頸部を伸展させて、前を向いていますね。
 
実はこの格好ができるためには
原始反射である ”対称性緊張性頚反射”(STNR)が
消失している必要があります。
 
原始反射 ATNR(非対称性緊張性頚反射)の話を
「股関節・向き癖」のところでしましたね。
 
ここではSTNRです。
ネットで検索!!(‘;’)
 
この反射、動物がえさを食べるときの恰好と、
顔を挙げているときの格好を作っています。
 
 
 
人間になるには、
この反射も消失しなくちゃいけないんです。(^-^;
 
 
さてさて ここから、
どうやって手足を動かすか?です。
 
①多くの赤ちゃんは、対角線上の上下肢が
同一方向に動く、左右交互型です。
crossed (diagonal)reciprocal pattern
(つまり、右上肢→左下肢→左上肢→右下肢の順に前に出す)
 
 
②時に、左右の上下肢が同じ動きをする
左右対称型 もあります。
homologus pattern
(両上肢→両下肢の順に、前に出す)
 
これ、うさぎちゃんの動き方に近いため
よく ”Bunny Hopping”  と言います。
 
これ、脳性麻痺の子どもさんに多いので
要注意!です
 
これは左右の分離した動きが
うまくできていないのですね。
 
歩く時には、必ずこの
左右の分離した動き、が必要なわけで
 
これができるようにならないと、
うまく歩けるようになりません。
 
 
それからもうひとつ、
 
③四つ這いで進むとき、
足先を床につけずに、膝だけついている子を
ときどき見かけます。
 
これは、発達障害の子どもさんに多いかもしれません。
足の裏が敏感で、足先を浮かしてしまうのでしょうか?
 
とにかく、足先を浮かせて四つ這いする児は
始歩が遅いようです。
 
第2青い鳥学園の元院長、岡川先生が、
以前に学会発表されていました。
 
きょうはこれくらい!
お疲れ様でした(*^^*)
 
 

四つ這い~人類の進化!!

こんにちは!
今日は正常発達の5回目、四つ這いについてです。

ずりばいが上手になると、お尻をモコっと持ち上げて、
肘を伸ばし、おなかを持ち上げ、
四つ這いの格好になりますね。
まずはその格好で、体を前後に揺らします。
そして片手を床から離して、おもちゃで遊べるくらいになると
いよいよ前に進みます。

この過程を、詳しく見ると、
重力に逆らって、肘を伸ばす力(上腕三頭筋など)
おなかを持ち上げる力(腹筋群など)
股関節を90度くらいに固定して、
重力に逆らってお尻を持ち上げておく力(股関節周囲筋群など)
がついてこないと できません。

ちょっと前に戻って
ずりばいは、爬虫類の動きと言われます。
重力に逆らって体を持ち上げる筋肉は
あまり働いていません。
そのかわり、体を前に進めるための
推進筋が働いているんです。

この推進筋多関節筋と言われる、関節二つ以上を含むものに多く
関節を固定することは苦手ですが
勢いをつけ、前に進ませることが得意です。
想像してみてください。
筋肉が収縮した時、
その間に2か所動く関節を挟んでいたら
関節を固定することができないですよね?

それに対して、四つ這いで必要なのは、抗重力筋
この抗重力筋、単関節筋と言われる、
関節を一つだけ挟んで骨に付着する筋群に多いんです。

関節を一つだけ挟んで、その関節の前後の筋肉が同時に収縮した時
関節は固定され、
重力に負けずに持ち上げることができるんですね。

この筋肉が発達して
始めて四つ這いになれるんです!

つまり、
四つ這いができるようになった赤ちゃんは、

爬虫類から
四つ足動物に進化したって
ことですね!(*’▽’)

四つ這いはもっと奥が深いので、
それは次回に…(^_^)/~

 

向き癖について

今日は股関節脱臼の原因となりやすい、
「向き癖」について、もう少し詳しく
お話しします。

生後間もない赤ちゃんは
半数以上、どちらか片方を向きたがる癖があります。

ここでいう、むきぐせとは、
あくまでも、癖であり、
筋性斜頸や、脳性麻痺などの麻痺によるものとは
べつものです。

例えば、ある赤ちゃんが右ばかり向いている場合、
右のほうへ身体がねじれ、
反対の左側の股関節の開きがかたい(開排制限)ことがよくあります。

この場合、左の股関節は、やや内側に向いていて、
膝を立てていることも多いです。

この状態が長く続くと、
大腿骨の骨頭は、後ろに外れやすくなります。

一般的に、右向きの向き癖の赤ちゃんが多いので、
股関節脱臼は、左が多いんです!

なんと、右利きのママは、
抱っこの仕方や寝る位置から
赤ちゃんの、右のむきぐせを
作りやすいそうです (*_*)

さてさてここでもう一つ、
むきぐせと関連して、
ATNRという反射をご存知でしょうか?
“非対称性緊張性頸反射” です。

別名“フェンシング姿勢”、なんていうこともあります。

(”ATNR”で画像検索してくださいね!!)

仰向けで顔が右を向いていると、
顔側の右の手足(上下肢)が伸展し、
後頭部側の手足が曲がる、
原始反射の一つです。

この影響もあって、
むきぐせが強いと、後頭部側の足が曲がって(立ち膝のようになって)
外れやすくなるんですね。

このATNR、正常では生後3〜4ヶ月くらいから徐々に消失します。

だって、
顔側の上肢、肘がいつも伸びていたら、
いつになっても、手に持った食べ物が口に入りません (~_~;)

むきぐせも、この頃には自然に改善することが多いです。

しかし、脳性麻痺の赤ちゃんは、
このATNRが長く残存し、正常発達の妨げとなってしまいます。

おっと、この話はまた別の機会に。

ということで、むきぐせを取るには、

① 寝る位置を工夫する
顔側に壁が来るようにして、向きにくい方から刺激が入るようにする。

② 向きやすい側の頭の下にタオルなどをかませ、
身体が顔側に捻れないようにして、
後頭部側の開排制限を治す。

これも寝返りし始めると、なかなか難しいですが。

では今日はここまで(^O^)

今日も読んで下さって
ありがとうございました。

ずりずりずりばい

今日は正常発達の4回目
ずりばいについてお話しします。
 
うつ伏せの姿勢で
両腕を伸ばして、体を支えられるようになると
(on hands・push upが可能になると)
 
まずは後ろに進むことが多いです。
 
でも赤ちゃんは 本当は前に進みたいのです(/_;)
push upの結果、後ろに下がってしまうのですね。
これは生後6か月くらいで 盛んにおこなわれます。
 
 
そして次に、おなかを中心にして、方向転換をするようになります。
 
これをpivot turn(ピボットターン)といいます。
だいたい6~7か月で、できるようになります。
 
このピボットターンは、視覚的な興味から、頭を回旋させ、
頭と体幹が側屈して
頭の重みが、顔の向いている方の上肢に移動し
顔側の肩は内転、後頭側の肩は外転し、
後頭側の肘を伸ばして体を前に押すことで
上半身が回り、下肢はそれについてくるといった感じです。
 
 
その後、肘を使って前に這うようになります
生後7~8か月頃でしょうか。
 
 
これをずりばい(肘ばい、crawling)
と言っています。
 
水泳のクロールに似ているからでしょう(‘;’)
 
でも、ずりばいの仕方はいろいろです。
上肢の動きも、両方一緒に漕ぐタイプと、片方ずつ交互に漕ぐタイプ
下肢の動きでいうと、片方の下肢を交互に引き寄せ、足でも交互に蹴るタイプと
両下肢ともに伸ばしたままで、下肢はまったく動かさないタイプ
片足だけで蹴る子もいます。
 
もちろん、上肢も片方ずつ引き寄せ、
下肢も片方ずつ交互に蹴る経験を積めると
次のステップがスムーズです。
 
脳性麻痺や、二分脊椎など、神経の異常があるとき、
両下肢を強く伸展させていたり、
だらりと伸ばしたままであったりします。
交互に動いていないときは、注意が必要です。
 
左右片方の麻痺がある場合、
上肢の動きに左右差が強く、
それで麻痺に気が付くことも よくあります。
 
さてさて、ずりばいを促したいとき
私はいつも
「まずはおもちゃで横に誘ってくださいね。
おなかを中心に、ぐるぐる回れるようになって、
初めて前に進めるようになります。
まずは横に。」
といって、ピボットターンを促します。
 
 
 
やがておなかを床から挙げて、
 
四つ這い(creeping)が可能となるのです。
これも7か月以降、本格的には8か月から行います。
 
四つ這いの詳しいことは、また次回(^_^)/~

正常発達:うつ伏せ姿勢について

こんにちは!
正常発達の3回目 うつ伏せ姿勢についてお話しします。

生後10日目の赤ちゃんは、うつ伏せにすると顔を横に向け
手足を曲げて、小さくなっています。
もうすでに お顔の向きは変えることができます。
そして一瞬顔を上げ、顔の向きを変えることもできます。

人間は、重力に逆らった(抗重力)活動をし始めるとき、
頭から足の方(尾側)へ筋肉が働くようになる、という原則があります。

だからまず、首の後ろが伸展できるようになり、
重力に逆らって頭を持ち上げるんです。

そして月数が上がるにつれて、
生後3か月くらいで頭と首、肩が上がり、肘から前腕で体を支えられるようになります。
(これをon elbowsといいます。)

そろそろくびが座ってきますね。

そして4ヵ月を過ぎると胸が上がり、肘が上がり、みぞおち位まで床から上がってきます。

体重の中心(重心)が、尾側(足のほう)へ下がってくることで
前腕にかかっていた重みが軽くなり、
うつ伏せでおもちゃに手を伸ばし、遊べるようになります。

前腕でからだの重みを支えていたら、
おもちゃに向かって手を伸ばすことはできないですから( ;∀;)

生後5カ月を過ぎると、ますますしっかり上がるようになり、
腕は伸展し、手で支えるようになります。
この姿勢をon handsといいます。

股関節や膝関節も、徐々に伸びてきます。

両腕を床から離して、横に伸ばし、足も浮かせて
飛行機みたいな格好もするようになります。
(air planeっていいます。)

生後6カ月では、おへそ近くまでおなかを持ち上げ
(背骨を伸展させ)

体重があまりかからなくなった上肢を横に動かし、

そろそろおへそを中心に くるくる回り、
体の向きを変え始めます
これを pivot turnといいます。

こうなったら、次はずり這いですね!

イメージできました?
ネットでうつ伏せ 赤ちゃん と画像検索すると、
いっぱい出てきます。
この子は生後何カ月??
なんて、自分で推理すると面白いかも。

もちろん、正常でも個人差は非常にあります。
あまり神経質にならないでくださいね。

でもリハの先生なら、
「おもちゃに手を伸ばさせたいなら、
その前に重心位置がもっと尾側に来ていないと…」
といったように考えられるといいですね。

そしてずりばいを促す前に、
pivot turnを出しましょう!

では次回の正常発達は「ずりばい」です。

お疲れ様でした!(*^-^*)

寝返りゴロゴロ

今日は正常発達の2回目 
寝返りについてお話しします。
 
寝返りは、平均生後5~6カ月に獲得すると言われます。
 
私は医師国家試験で
「寝返りゴロゴロ(5656)」と
語呂合わせで覚えました(;^ω^)
 
ここでは、あおむけからうつ伏せへの寝返りについてお話しします。(PT/OT向け)
 
①正常発達の寝返りのまず最初のステップは、生後3~4か月頃の、横向きまでの寝返りです。
 これは通常、股関節と膝関節を曲げ、両手を合わせ(あるいは膝に手を置き)、丸くなった状態(屈曲肢位)から、
 首が横を向き、次に体が手足ごとゴロンっと一体になって横向きに回旋します。
ここで、くびが横を向くと身体がゴロンと一体のまま横を向く反応を「くびの立ち直り反応(緊張性頚反射)」といいます。
 
時に勢い余ってそのままうつぶせになってしまうことも。
 
また、時にこの横向きまでの寝返りを、屈曲肢位ではなく、くびから胴体まで反り返って(伸展肢位で)行うことがあります。
これはおもちゃを目で追って、その結果として起きることが多いようです。
また、ダウン症のような低緊張の児や、脳性麻痺などの患者さんにもよく見られます。
でも運動発達的には、先に述べた屈曲肢位の寝返りを経験しておくことが大切です。
 
②寝返りの次の段階は、横向きからうつ伏せへの変換です。
 これは4か月頃できるようになります。
 横向きの児のくびが進展し、それに続いて身体全体が伸展してうつ伏せまで回旋します。
 このとき、背中全体が進展し、一体になってゴロンと回ります。これを「トータルパターンでのねがえり」と言います。
 
ここまでの一連の流れを言い直すと、
 全身の屈曲パターンで横向きになり、全身の伸展パターンでうつ伏せになる
という感じです。
 
③5~6カ月を過ぎると、上半身と下半身が分節して回旋するようになります。
 つまりあおむけから横向きになる過程では、肩が先に回って腰がついてくる。そこからそのまま腰が回って下半身が先にうつ伏せ位となり、上半身がついてくる。
 この「体軸内回旋」による寝返りを、「成熟パターン」と言います。
 このころには、立ち直り反応を利用せずに自分の意志によって首を横に向け、寝返りを行っているようです。
 
イメージできました??
「寝返り」でPCで動画を検索してみると面白いです。( ;∀;)
いろんなパターンがありますね。
 
一言で「寝返り」と言っても、奥が深い!!
寝返りは、すべての姿勢変換の基本です。大切!
寝返りしないまま、仰向けから腹筋で起き上がる赤ちゃんもたまにいます。
そのような場合、大きくなっても身体の回旋がうまくできず、振り返り動作ができなかったり、姿勢変換が下手だったりします。
 
追加ですが、重度の脳性麻痺児において
寝返りのできる児と、できない児では 
側弯症の進行具合がかなり違うそうです。
寝返りのできる児は、側彎が進みにくいのです。
 
寝返り、促しましょうね!

正常発達1.くびの座り

こんにちは!
 
今日は正常発達についてお伝えします。
赤ちゃんが満期出産し、すくすくと運動発達が進んだ場合、
だいたいどんな風に運動を獲得するでしょうか?
 
まずは定頸(首の座り):これは大体3~4か月
くびがすわるって、どういうことか、説明できます?
抱っこしても、首がぐらぐらしなくて、
うつぶせにすると、自分で頭を起こして前を見、左右を見渡すこともできる状態。
このとき、勢いをつけたり、つっぱって上を向きすぎたりしているのは
あまり良い定頸とは言えません。
くびがすわっているということは、頭を支える首の筋肉が、
前後・左右、どの部分もバランスよく働いて、
自分の意志で頭を動かすことができる状態です。
これ、結構難しいんです。
 
 
ダウン症児等、筋力が弱くて柔らかい(よく筋緊張が低い、と表現します)子どもさんは
時々うつぶせで首を強く伸展させて、上を向いていることがありますね。
これを「こんなに頭を挙げられるなんて、すごくしっかりした!」
と勘違いすることがあります。
上を向くほど首を伸展させているのは
くびの前の筋肉がしっかり働いていないから。
首の筋肉のアンバランスが原因です。
しっかりした定頸のためには、くびの前の筋肉も働かせることが大事です。
なので、うつ伏せで、おもちゃで首を挙げる誘導をするときは
上過ぎはだめで、
ちょうどまっすぐ前を向けるくらいの高さにしてくださいね!
 
ということで、今日は定頸についてお話ししました。
次回の正常発達は、寝返りです!
 
今日も読んでくださって、ありがとうございます(*^-^*)