股関節脱臼の発生因子

股関節脱臼の2回目です。
 
赤ちゃんの股関節脱臼は、
むかし(1950~1960年代)約1~5%と言われていました。
 
その後1975年から始まった予防活動以降、その数はなんと1/10に減ったのです。
いかに予防活動で防げるかということがわかりますね!
 
具体的な予防活動とは、乳児・新生児健診の徹底、
衣服や抱き方、抱っこ紐などの啓蒙活動です。
 
しかしその後、実はまた少しずつ増えてきているのです。
減ったことで診断する機会が減ってしまい、専門医でないと発見しにくくなってしまったことも
その要因だそうです。
 
なんと、整形外科の教授でも、見落としたことがあるとか…(-_-;)
(これは、その時は外れていなかったかもしれないと言われています…)
 
心配な時は、ちゃんと小児に詳しい整形外科を受診しましょうね!(^^)/
 
さてさて、
DDH(発育性股関節形成不全 以下DDH)の発生因子を、
二つに分けてお話しします。
 
1.生まれる前の要因
 
2.生まれてからの要因
です。
 
1.生まれる前の要因として
 
  ①母胎内環境因子 つまりお母さんの子宮の中が狭かったとか、
       赤ちゃんが変な格好だったとか
 
  ②遺伝 骨盤の形や関節弛緩性など
 
  ③性別 断然女児が多い
 
そして、骨盤位分娩に多いこともよく知られています。
 
2.生まれてからの要因として
 
  ①向き癖
 
  ②抱き方
 
  ③おむつの種類
 
  ④おむつの当て方
 
  ⑤スリングの使用
 
 など、赤ちゃんの下肢の自由な動きを妨げる環境が大きく影響します。
 
スリングについては、「母胎内に似ているので、赤ちゃんが安心する」ということで、
一時すごく流行ったのですが、
これが股関節にとっては非常に危険なのです!
 
そこで0~3か月の赤ちゃんに対しては、
スリングを使用する抱き方を「コアラ抱っこ」ふうに提唱しています。
 
(「スリング 基本抱き」で検索してください!)
 
 
ではでは
健診時に股関節脱臼を疑う所見をまとめますね。
 
1.股関節の開きが悪い(開排制限)
 
2.太もも、鼠径部の皺(しわ)の左右差
 
3.家族に股関節脱臼の既往がある
 
4.女児
 
5.骨盤位分娩(逆子)
 
不安があれば、くれぐれも、小児整形外科の専門医を受診してくださいね!(^^)/

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