向き癖について

今日は股関節脱臼の原因となりやすい、
「向き癖」について、もう少し詳しく
お話しします。

生後間もない赤ちゃんは
半数以上、どちらか片方を向きたがる癖があります。

ここでいう、むきぐせとは、
あくまでも、癖であり、
筋性斜頸や、脳性麻痺などの麻痺によるものとは
べつものです。

例えば、ある赤ちゃんが右ばかり向いている場合、
右のほうへ身体がねじれ、
反対の左側の股関節の開きがかたい(開排制限)ことがよくあります。

この場合、左の股関節は、やや内側に向いていて、
膝を立てていることも多いです。

この状態が長く続くと、
大腿骨の骨頭は、後ろに外れやすくなります。

一般的に、右向きの向き癖の赤ちゃんが多いので、
股関節脱臼は、左が多いんです!

なんと、右利きのママは、
抱っこの仕方や寝る位置から
赤ちゃんの、右のむきぐせを
作りやすいそうです (*_*)

さてさてここでもう一つ、
むきぐせと関連して、
ATNRという反射をご存知でしょうか?
“非対称性緊張性頸反射” です。

別名“フェンシング姿勢”、なんていうこともあります。

(”ATNR”で画像検索してくださいね!!)

仰向けで顔が右を向いていると、
顔側の右の手足(上下肢)が伸展し、
後頭部側の手足が曲がる、
原始反射の一つです。

この影響もあって、
むきぐせが強いと、後頭部側の足が曲がって(立ち膝のようになって)
外れやすくなるんですね。

このATNR、正常では生後3〜4ヶ月くらいから徐々に消失します。

だって、
顔側の上肢、肘がいつも伸びていたら、
いつになっても、手に持った食べ物が口に入りません (~_~;)

むきぐせも、この頃には自然に改善することが多いです。

しかし、脳性麻痺の赤ちゃんは、
このATNRが長く残存し、正常発達の妨げとなってしまいます。

おっと、この話はまた別の機会に。

ということで、むきぐせを取るには、

① 寝る位置を工夫する
顔側に壁が来るようにして、向きにくい方から刺激が入るようにする。

② 向きやすい側の頭の下にタオルなどをかませ、
身体が顔側に捻れないようにして、
後頭部側の開排制限を治す。

これも寝返りし始めると、なかなか難しいですが。

では今日はここまで(^O^)

今日も読んで下さって
ありがとうございました。

“向き癖について” への5件の返信

  1. こんにちは。我が家の息子、17歳が赤ちゃんの時に向きグセがあり、先生のアドバイスのように、タオルを置くなどして、なんとかならないかと、試してみましたが、私が根気がないのもあり、そのまま時は過ぎ、就学時健診で歯科の先生に
    「この頭の形はどうしたの?と聞かれるほどで、今からでも遅くないから、反対向いて寝るように。と、言われました。今からでも、反対を向いて寝てれば、多少は治っていくものなのでしょうか。。。(^^;;

    1. モリ様

      向き癖の矯正は、「言うは易し」で、本当に難しいです。お母さまのせいではないです。
      正直に申しますと、17歳の息子様の頭の形は、今から頑張っても、あまり変わらないかもしれません。でも、反対を向くように心がけることで、一方ばかり向いてしまうことで起きる不都合を減らせる可能性はあります。例えば向き癖からくる側彎とか、肩こりとか、歯の噛み合わせの異常とか。ですから、できる範囲で反対向きを試みられるとよいと思います。

      1. ご返信ありがとうございます。
        なるほど!歯科の先生が指摘されたのがなぜなのか納得できました!本人的には眼鏡装着時の左右差、幼少期は自転車に乗る時のヘルメットの装着時にストラップが変な位置に来たり。。。最近では面接の練習の時に、本人は正面見てるつもりでも、角度を指摘されていました(^◇^;) ちょっと意識して寝てみるといいかもよ〜と伝えてみます♬
        ありがとうございました。

  2. コメント失礼します。うちの息子は2歳の脳性麻痺です。左を向く癖があり、頭の形が変わってきてます。色々と右向きにしてクッションなどで左に向かないようにはしてるんですが、今からでも頭の形は変わるのでしょうか?長々とすみません。

    1. あかねさま
      コメントありがとうございます。
      息子さん、2歳ですと頭の形はもう大きくは変化しないことが多いです。大泉門も閉じていると思われます。ですがまだ頭位は成長しますから少しは変化する可能性があると思います。
      また、向き癖を減らすことは、手足の動きの左右差を減らしたり、側彎を防ぐという観点からとても大切です。気長に続けてくださいね。

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