後医は名医

今日は
”後医は名医”って話をします。
先日、すごーく久しぶりに来てくれた、
患者さんの話です。

以前はうちのクリニックにも、通ってくれていた患者さん。

座ることはできるけど、まだ歩くことはできない、

小学校低学年の男の子です。

おしゃべりは、できません。

先日、久しぶりにクリニックに受診され、

母曰く、
「昨日から右手を使わなくなった」とのこと。

学校、デイサービスが終わって、帰宅してから

右手を動かそうとしないので、

普段リハビリをしている病院を受診し、

肩のレントゲンを撮ったけれど

特に異常なし。

でも、次の朝、やっぱり動かそうとしないし

肘あたりが 腫れてきた気がする…

ということで、うちに受診してくださいました。

最初、話を聞いて、

「肘内障かな?」

と思いました。

肘内障にしては、少し腫れが強いような…

でも内出血もありません。

肘内障なら、徒手的に整復するところですが、

念のため、先にレントゲンを撮りました。

肘から前腕のレントゲンです。

あっ!!(;゚Д゚)

前腕には2本骨があるのですが、

そのうちの一本が、

真っ二つに折れている…(+_+)

こういうことって
よくあるんです。

ここで注意点です。

痛みを訴えない子どもさんの場合、

使わない、動かさないということは

すごく大切な、異常を見極めるサインです。

でも、どこが悪いのか、

見極めるのは、簡単ではありません。

怪我したばかりだと、

腫れもはっきりしないことも。

痛いと言ってくれないから、

そぶりで判断するしかない。

関節一つ一つをばらばらに、丁寧に動かして、
どこで一番嫌がるかを、見極める。

無理に動かしたらだめです!
あくまでもゆっくり、愛護的に
患者さんの表情や、動きを感じながら。

これが一番ですが、結構難しい。

私は療育センターで、長い間仕事をしていましたが、

療育センターでは、月に2回しかレントゲンが撮れません。

だから、ことばを話せない子どもに
急に動かさないなど、異常があった場合

レントゲンに頼ることができず、

どこが悪いのか、
診察である程度、絞り込んで、

近医でレントゲンを撮ってもらう必要がありました。

そのおかげで、ていねいに理学所見(診察のことです)を取る癖がつきました。

ですが、今回の場合、そのおかげで発見できたというよりは、

ただ単に、

受傷後時間が経って、腫れてきたこと
前医のレントゲンで、肩は異常がなかったとのこと

この2つがあったからこそ、骨折を発見することができたんです。

結局、後で診る方が、ヒントがたくさんになっている。

だから正しい診断に、結び付きやすいんですね。

”後医は名医”!(^-^;

なので皆さん。

別に最初に見た医師が悪いのではなく

後からみた医師の方が、診断が容易だということ

忘れないでくださいね。

 
それから、

最初に診てもらって、異常がないと言われても

「やっぱりおかしい…」と思ったら

必ずもう一度

受診してくださいね!

最初の医師でも、他の医師でも構いませんから。

最後に、

うちでリハビリしていなくても

うちを頼って受診してくれて 嬉しかった。

ありがとう!(*^▽^*)

今日も読んでくださって
ありがとうございます!

皆さまは お怪我されませんように…

ダウン症児の育児

今日はダウン症の育児に大切なこと
お伝えします(*^-^*)

以下の5つは、ダウン症児がいつも言われる言葉として
教えていただいたものです。

がんばって!

ちゃんとして!

はやくしなさい!

おりこうさんにして!

何度言ったらわかるの!

・・・・・(-_-;)

これはダウン症児ではなくても
子どもたち全般に言えることかも。

がんばって! ではなくて
 何をどう頑張って!と具体的に言いましょう。
 「この宿題を、1ページ頑張ってやってみようね。」

ちゃんとしなさい!  は
 ”ちゃんと” がどんな感じかわかりません…

はやくしなさい!  は
 どれくらいのスピード??
 「今から10数える間に できるかな?」

おりこうさんにして!  って言われても
 ”どうすると、おりこうさんなのか” がわかりません。

何度言ったらわかるの!  って言われても
 僕だって、わかるようになりたい…(/_;)

これでは、ちゃんと伝わらないばかりか

否定的な言葉をたくさん浴びて
 
自分を否定するようになってしまいます。

”自分はおりこうじゃないんだ。 何度言ってもわからない、だめな人間だ。”

そんなふうに感じて育ったら

子どもたちの、あの最高の笑顔が 
消えてしまいます…

現にダウン症児は、成長するにつれ

徐々に笑顔がへり

肩を落とし

背中を丸めて歩くようになる子が多い。

理由は、ダウン症児の身体の特徴でもあるのでしょうが

彼らの心も 全く関係ないとは思えません。

私が考える、
障がい児の育児にとって 大切なこと、
それは

「愛情」はもちろん

「承認」

「笑顔」

これに尽きると思います。

この話はまた別の機会に…

今日も読んでくださって
ありがとうございます!(^^)/

背中のそりかえり:後弓反張について

後弓反張、という言葉をご存知でしょうか?

頭の先から足の先まで、弓のように反らせ、
両腕もまっすぐに伸ばした姿勢で
突っ張っている赤ちゃんを
見たことがありますか?

(検索検索!!)

これは、痙直型四肢麻痺
或いは不随意運動型の脳性麻痺患者さんに
ときに見られる姿勢です。

とにかく体中に力が入って

赤ちゃん自身も苦しそう…

こんなとき、どうしたらいいでしょう??

私なら、
まずゆったりした気分で
赤ちゃんに声を掛けます

しっかりあおむけの姿勢を取らせ、

股関節と膝をゆっくりと曲げていくんです

(このとき、からだが横を向いていると
関節に無理がかかるので要注意です)

そして首の後ろに手を入れて、
首の反りを防ぎながら

抱き上げます。

背中を丸くしてあげると

突っ張って 弓のようになっていた体の緊張が
一気に落ちます。

ここで大切なことは

1. 赤ちゃんの心の緊張を緩めること
2. 関節・脊柱を曲げ、丸めること
3. とにかくゆったり行うこと

この3点です。

心の緊張は、からだの緊張につながります。

後弓反張の姿勢になるきっかけは

心の緊張であることが多いんです。

それは痛みであったり、

音や声に対する反応であったり、

不安や人見知りであったり、

ときに嬉しいことも、引き金になったりします。

だから驚かせてはいけないし、
不安を取ってあげることが大切。

これ、難しいですが…

次の関節や脊柱をまげる、ですが、

後弓反張は、全身が伸展してしまっている姿勢です。

これをよく、”伸展パターン”なんていうこともあります。

伸展パターンを崩すには、

どこかの関節を曲げること!

すべての関節が伸展しているときに、

一か所の関節を曲げると

不思議なことに

一気にこの伸展パターンが崩れ、

他の関節も曲げやすくなるんです。

股関節を曲げることで、

骨盤の前傾も軽減し、

それが脊柱の伸展も緩めることになり

抱きやすくなっていきます。

このとき、股関節に感じる

最初は強いけれど、曲がり始めると緩む抵抗、

これが”ジャックナイフ”様抵抗です。

後弓反張の姿勢の時、

ものすごい力で突っ張っているので

関節を曲げるのに
ときにかなりの力が必要なことがあります。

でも力比べになってしまうと
却って緊張が高まることも。

からだをさすったり、
「だっこしようね~」と
優しい声を掛けたり(^.^)、

ゆっくり優しく、
触ってあげてくださいね。

お母さんの肩に うつ伏せにもたれさせ、
そこから股関節を曲げていく方法もありますが

くれぐれも 赤ちゃんを落とさないように!!

股関節脱臼の治療

本日は、股関節脱臼の治療について
お話しします。

生後3~5か月頃
股関節脱臼或いは亜脱臼、臼蓋形成不全のある場合

”リーメンビューゲル(Rb)” という
ベルトをはめます。

このRb法、1957年に、チェコスロバキアのDr.Pavlikが発表したものですが、

これが本当に画期的な治療法なんですね!!

 
というのは、それまでの脱臼の治療は

「はめて、ギプスでがっちり固める」

という方法が主流でした。

これ、主にLorenz法というんですが、

このLorenz法だと、脱臼が直ってから

なんと骨頭が死んでしまう!(骨頭壊死)という合併症が

非常に多く起きていました。

脱臼整復操作や、固定している間に、
骨頭への血流が阻害されるのでしょう。

これでは脱臼が直っても、
次の試練が待っています…((+_+))

ところが、Rb法では、骨頭壊死がほとんど起きない!
と言われています。

「下肢を動かすことによる筋力作用で、自然整復される」

すごい方法ですね!!

うちのクリニックでも、
RB法を行っています。

つけ始めてしばらくは、
ベルトを外せません。

その間、お風呂に入れられないので
クリニックでからだ拭きをします。

週に2~3回、通っていただくのですが

これが私たちには とても楽しみ(*^^*)

赤ちゃん 可愛いんですもの…(^-^;

不謹慎ですね スミマセン。

今日はここまで。

読んでくださって、ありがとうございます。

いざりについて

最近、地方自治体など公的機関における
障害者雇用の水増しについて、
話題になっています。

それについては、あまりにも情けなく、
私が言及するまでもないでしょう。

先日の新聞にも、それに関する記事が載っていました。
その記事の下には、
北海道にボランティアに向かう人々の記事。

人間って、本当は
人の役に立ちたい、と言う気持ちから、
こんなに行動できる生き物なのに

公務員という団体になると
そして その悪事が
当たり前のようになっていると

明らかに酷いことであっても

それに意見することや、
おかしいと思うことさえも
無くなってしまうのでしょうか…

なんとも悲しいです…(/_;)

さてさて気分を変えて、

今日はいざりについてお話しします。

いざり(shuffling)とは、
座った姿勢(円弧坐位)で、
お尻でずりずりと移動することです。

四つ這い移動の代わりにすることが多く
いざりをする児は、多くは四つ這いをしません。

3~4か月から大抵うつ伏せを嫌がり、
その後、ときに寝返りもしなかったりします。

うつ伏せが嫌いなので、ずりばいも、
もちろん四つ這いもしない。
四つ這い位にならないから、起き上がり動作(sitting up)もできない。

できないけど、座って遊びたいから
座らせろと母を呼ぶ。

母や祖父母は、すぐ座らせる。

座る姿勢は安定していて、よく遊べる。

こんなパターンです。

いざり=異常ではありません。

いざりをしていても、いつか歩けるようになります。

でも

手をついて体を支える経験がないので、
上肢、特に肩甲骨周囲の筋力がつきません。

だから歩くようになった後、転倒すると、

腕で支えることができず、
顔から突っ込みます。((+_+))

大きくなると、鉄棒は大の苦手(/_;)

”うんてい”なんて、問題外(~_~メ)。

はやりの”ボルダリング”もできないでしょう。
(これは出来なくてもいいですね…)

でも、実は、
上肢の力がつかないだけでなく
もっといろいろな弊害があるんです。

寝返りをしていないと、体をひねるという動きを経験しずらくなります。

だから余計に、起き上がり動作も難しくなります。

そうすると、姿勢変換が自分ではできません。

四つ這いをしていないということは、
手足を交互に出すうごき、つまり

歩行の基礎になる動きを経験していないんです。

歩けるようにはなるのですが

四つ這いをたくさんしてから歩いた正常発達の子どもと
同じようにはいかないはずです。

ネットで調べると

「いざりは異常ではない。
歩けるようになるから大丈夫」

なんて書いてありますが、

私はできるだけ四つ這いを経験できるよう
トレーニングしてもらいます。

なぜなら、

肩甲帯を鍛える動きは、
歩くようになってからでは
経験しずらいから。

でもいざりのまま、歩きだした場合、

例えば、母と手押し車をするとか、
トンネルを作ってくぐらせるとか、
(四つ這いでないと通れないくらいのトンネルを準備してくださいね!)

私はそんなふうにして、
上肢筋力を鍛えることをお勧めしています。

それから、

いざりをする子どもの中に

発達障害の子どもさんが

ときどきみえます。

まだこのころは、コミュニケーションの不自然さはわかりずらいので、

私は、いざりの子どもさんを診ると

発達障害の傾向が出ないか

歩行獲得後もしばらく経過を見るようにしています。

今日はこれくらいに。

読んでくださって、ありがとうございます。

潮風の電話

先日、中日新聞に
「潮風の電話」という記事が載っていました。

亡くなった大切な人と、電話で繋がるための
公衆電話です。

これは岩手県にある
「風の電話」をまねて作られたとのこと。

「風の電話」は、

東日本大震災で他界されたかたへの思いを
遺族が伝えるため、
岩手県に設置されている
電話ボックスです。

この記事を読んで、

私は、

私が出会い、

関わらせていただいた、

たくさんの

お亡くなりになった患者さんのことを
思いだしました。

重度の脳性麻痺で、
ことばは話せないし、座ることもできないRしゃん。

診察のたびに、わーわー泣いて

あんなに慣れてくれない子も少ないくらい(/_;)

でも、音楽療法の発表会では

母の膝に抱っこされ

母と一緒に めちゃめちゃな笑顔で、
太鼓をたたいていました。

母も
Rくんを、溺愛していました。

アテトーゼの脳性麻痺で、
首もしっかりしていなかった Kちゃん。

そのうえ全盲で、
顔も見えないのに

声を掛けると、私とわかってくれて

「先生、だいすきだよ~!」

いつもそう言ってくれました。

 

痙直型四肢麻痺のSくん

いつも笑顔でニコニコだった。

前々日まで、クリニックに訓練に来てくれて
いたのに

突然 デイサービスで

窒息…

生まれながらの筋肉の病気で

ずっと車いす生活で 

でも

成人式を迎えられたことを、
母とお祝いし、

障がい者スポーツ「ボッチャ」では
海外遠征も。

そしてなんと1位!

金メダルと一緒に、写真も撮りました(^^)/

私の大学の講義にも 来てくれて

医者の卵の学生さんの前で

「将来の夢は、東京パラリンピック」

そう言っていたDくん。

たくさんの死と 直面するたびに
私が思うことは

障がいを持った子どもたちは、

毎日、精一杯生きていて

予備能力がすごく少ないということ。

毎日見ていると

つい当たり前のように 思ってしまうけれど

そうではないということ。

ぎりぎりで生きています。

極端な話、

SaO2(動脈血中の酸素飽和度)が
普段から、すごく低い子もいる。

最初にその値を見ると、
びっくりしてしまうけれど、

慣れてくると なんとも思わなくなってしまう。

でも実際は、その子は決して楽なわけではなく、

ぎりぎりで頑張っているのです。

それを常に頭に置いておかないと、
大変なことになります。

私は小児科医でも、内科医でもなく、

悔しいけれど、

その子たちの命を救ってあげることができません。

だからせめて、

少しでも楽に、長く、楽しく

生きられるように、

シーティングを工夫したり

装具を作ったり

リハビリを考えたりしています。

それしかできません。

毎日、クリニックで

子どもたちを

一期一会の気持ちで

迎えています。

今日会えたことは、

あたりまえではない。

今日も会えて、本当に嬉しい(*’▽’)。

ありがとう!

そう思って、日々診療しています。

痙性を緩める!

後弓反張、という言葉をご存知でしょうか?

頭の先から足の先まで、弓のように反らせ、
両腕もまっすぐに伸ばした姿勢で
突っ張っている赤ちゃんを
見たことがありますか?

これは、痙直型四肢麻痺
或いは不随意運動型の脳性麻痺患者さんに
ときに見られる姿勢です。

とにかく体中に力が入って

赤ちゃん自身も苦しそう…

こんなとき、どうしたらいいでしょう??

私なら、
まずゆったりした気分で
赤ちゃんに声を掛けます

しっかりあおむけの姿勢を取らせ、

股関節と膝をゆっくりと曲げていくんです

(このとき、からだが横を向いていると
関節に無理がかかるので要注意です)

そして首の後ろに手を入れて、
首の反りを防ぎながら

抱き上げます。

背中を丸くしてあげると

突っ張って 弓のようになっていた体の緊張が
一気に落ちます。

ここで大切なことは

1. 赤ちゃんの心の緊張を緩めること
2. 関節・脊柱を曲げ、丸めること
3. とにかくゆったり行うこと

この3点です。

心の緊張は、からだの緊張につながります。

後弓反張の姿勢になるきっかけは

心の緊張であることが多いんです。

それは痛みであったり、

音や声に対する反応であったり、

不安や人見知りであったり、

ときに嬉しいことも、引き金になったりします。

だから驚かせてはいけないし、
不安を取ってあげることが大切。

これ、難しいですが…

次の関節や脊柱をまげる、ですが、

後弓反張は、全身が伸展してしまっている姿勢です。

これをよく、”伸展パターン”なんていうこともあります。

伸展パターンを崩すには、

どこかの関節を曲げること!

すべての関節が伸展しているときに、

一か所の関節を曲げると

不思議なことに

一気にこの伸展パターンが崩れ、

他の関節も曲げやすくなるんです。

股関節を曲げることで、

骨盤の前傾も軽減し、

それが脊柱の伸展も緩めることになり

抱きやすくなっていきます。

このとき、股関節に感じる

最初は強いけれど、曲がり始めると緩む抵抗、

これが”ジャックナイフ”様抵抗です。

後弓反張の姿勢の時、

ものすごい力で突っ張っているので

関節を曲げるのに
ときにかなりの力が必要なことがあります。

でも力比べになってしまうと
却って緊張が高まることも。

からだをさすったり、
「だっこしようね~」と
優しい声を掛けたり(^.^)、

ゆっくり優しく、
触ってあげてくださいね。

お母さんの肩に うつ伏せにもたれさせ、
そこから股関節を曲げていく方法もありますが

くれぐれも 赤ちゃんを落とさないように!!

股関節脱臼の治療:Rb法

股関節脱臼の治療について
お話しします。

生後3~5か月頃
股関節脱臼或いは亜脱臼、臼蓋形成不全のある場合

”リーメンビューゲル(Rb)” という
ベルトをはめます。

このRb法、1957年に、チェコスロバキアのDr.Pavlikが発表したものですが、

これが本当に画期的な治療法なんですね!!

 
というのは、それまでの脱臼の治療は

「はめて、ギプスでがっちり固める」

という方法が主流でした。

これ、主にLorenz法というんですが、

このLorenz法だと、脱臼が直ってから

なんと骨頭が死んでしまう!(骨頭壊死)という合併症が

非常に多く起きていました。

脱臼整復操作や、固定している間に、
骨頭への血流が阻害されるのでしょう。

これでは脱臼が直っても、
次の試練が待っています…((+_+))

ところが、Rb法では、骨頭壊死がほとんど起きない!
と言われています。

「下肢を動かすことによる筋力作用で、自然整復される」

すごい方法ですね!!

うちのクリニックでも、
RB法を行っています。

つけ始めてしばらくは、
ベルトを外せません。

その間、お風呂に入れられないので
クリニックでからだ拭きをします。

週に2~3回、通っていただくのですが

これが私たちには とても楽しみ(*^^*)

赤ちゃん 可愛いんですもの…(^-^;

不謹慎ですね スミマセン。

脳性麻痺の筋緊張異常

脳性麻痺の方は、少なからず筋緊張の異常があります。

筋緊張の異常には 3種類あるんです。

①筋緊張が高い(亢進)
②筋緊張が低い(低緊張)
③筋緊張が変動する 

今日は筋緊張が高い状態について説明しますね。

関節を他動的(自分じゃなくて他人が)に動かしたとき、
スムーズに動かず、抵抗を感じることがあります。

この原因は、

関節自体に問題がある場合と
関節を動かす筋肉に問題がある場合、
筋肉に命令を送っている神経に問題がある場合
大まかに言ってこの3種類に分けられます。

そのうち、最後の「神経に問題がある場合」
っていうのが、まさに脳性麻痺患者さんの場合ですね。

よく一般の方に説明するとき、
私はこんなふうに説明します。

「例えば、肘を曲げようとしたときに、
皆さんは曲げること
(つまり肘の前にある、曲げるために収縮する筋肉)
ばかり意識しているけれど、
スムーズに曲がるためには、
肘の裏側にある、伸ばす筋肉が緩まなくてはいけないですよね。
脳は、意識しなくてもちゃんと調整してくれているのです。
脳性麻痺の方は、
それが上手に調整できない。

使いたい筋肉の、反対側の筋肉の力を抜くことができないので
スムーズに動かすことができないんですね。
これを筋緊張が高い、と表現します。

正確な表現かどうかはともかく、
なんとなく、わかっていただけたでしょうか??

うまく緩めることが苦手な筋、つまり
筋緊張が高くなりやすい筋肉として

足首を底屈(つま先立ち方向)する下腿三頭筋
膝を曲げるハムストリングス
股関節を内側に引っ張る内転筋など

個人差は非常にあるものの、
ある一定の傾向があります。

これを緩めることが、
運動発達を進めるひとつのポイントになります。

ダウン症児の知的能力と性格

ダウン症についての7回目。
知的能力の特徴と、性格についてです。

ダウン症児の知的能力の特徴として、

 数の概念が弱い
 生活習慣能力が高い
 移動能力も高い
 目で見て判断し、目で見て手で操作することが得意
です。

では性格は?

 明るくて、純真、素直、優しい、
 協調的で社交的、
 人なつこくて愛想がよい
 模倣がうまい!   といった面と、
 
 頑固でこだわりがあり、融通が利かない
 わがまま、動作が遅い
 気分のむらがある
 気持ちや場面の切り替えがうまくない、
 といった面も。

これらは一見矛盾する印象ですが、
相手や状況、場面によって
これらの要素が絡み合って表出するとのこと。 by橋本先生

なんとなく、うなずけちゃいますね。
人間って、誰でも
良い面と、それを裏返した悪い面と
両方ありますよね。

”動作が遅い”は、”几帳面” だったり
”活発”は、”落ち着きがない” だったり

だから、その性格の、良い面が出せるように
社会生活を過ごしやすくなるように
外からの働きかけで、
誘導出来たらいいですよね。

これはダウン症に限らず
子育て全般に言えること。

大人育てにも、自分育てにも
きっと共通しているのでしょうね。

ちなみに私の性格は
 素直:すぐに信じる 騙されやすい
 一途:周りが見えない 空気読めない 気がつかない
 社会に貢献するため、努力を惜しまず突き進む:わがまま 家庭を放棄 家族に迷惑 (;^ω^)

失礼いたしました。

あともうひとつ、お伝えしたいことがあります。

よく、
「この子はダウン症だから、頑固で…」
とか、
「ダウン症だから顔が…」
っていうご家族がいらっしゃるのですが

染色体が一つ多いだけ。

すべては、
もともとお母さんとお父さんからもらった遺伝子です。

親御さんにそっくりなところ 
いっぱいありますよ!(*’▽’)