いざりについて

最近、地方自治体など公的機関における
障害者雇用の水増しについて、
話題になっています。

それについては、あまりにも情けなく、
私が言及するまでもないでしょう。

先日の新聞にも、それに関する記事が載っていました。
その記事の下には、
北海道にボランティアに向かう人々の記事。

人間って、本当は
人の役に立ちたい、と言う気持ちから、
こんなに行動できる生き物なのに

公務員という団体になると
そして その悪事が
当たり前のようになっていると

明らかに酷いことであっても

それに意見することや、
おかしいと思うことさえも
無くなってしまうのでしょうか…

なんとも悲しいです…(/_;)

さてさて気分を変えて、

今日はいざりについてお話しします。

いざり(shuffling)とは、
座った姿勢(円弧坐位)で、
お尻でずりずりと移動することです。

四つ這い移動の代わりにすることが多く
いざりをする児は、多くは四つ這いをしません。

3~4か月から大抵うつ伏せを嫌がり、
その後、ときに寝返りもしなかったりします。

うつ伏せが嫌いなので、ずりばいも、
もちろん四つ這いもしない。
四つ這い位にならないから、起き上がり動作(sitting up)もできない。

できないけど、座って遊びたいから
座らせろと母を呼ぶ。

母や祖父母は、すぐ座らせる。

座る姿勢は安定していて、よく遊べる。

こんなパターンです。

いざり=異常ではありません。

いざりをしていても、いつか歩けるようになります。

でも

手をついて体を支える経験がないので、
上肢、特に肩甲骨周囲の筋力がつきません。

だから歩くようになった後、転倒すると、

腕で支えることができず、
顔から突っ込みます。((+_+))

大きくなると、鉄棒は大の苦手(/_;)

”うんてい”なんて、問題外(~_~メ)。

はやりの”ボルダリング”もできないでしょう。
(これは出来なくてもいいですね…)

でも、実は、
上肢の力がつかないだけでなく
もっといろいろな弊害があるんです。

寝返りをしていないと、体をひねるという動きを経験しずらくなります。

だから余計に、起き上がり動作も難しくなります。

そうすると、姿勢変換が自分ではできません。

四つ這いをしていないということは、
手足を交互に出すうごき、つまり

歩行の基礎になる動きを経験していないんです。

歩けるようにはなるのですが

四つ這いをたくさんしてから歩いた正常発達の子どもと
同じようにはいかないはずです。

ネットで調べると

「いざりは異常ではない。
歩けるようになるから大丈夫」

なんて書いてありますが、

私はできるだけ四つ這いを経験できるよう
トレーニングしてもらいます。

なぜなら、

肩甲帯を鍛える動きは、
歩くようになってからでは
経験しずらいから。

でもいざりのまま、歩きだした場合、

例えば、母と手押し車をするとか、
トンネルを作ってくぐらせるとか、
(四つ這いでないと通れないくらいのトンネルを準備してくださいね!)

私はそんなふうにして、
上肢筋力を鍛えることをお勧めしています。

それから、

いざりをする子どもの中に

発達障害の子どもさんが

ときどきみえます。

まだこのころは、コミュニケーションの不自然さはわかりずらいので、

私は、いざりの子どもさんを診ると

発達障害の傾向が出ないか

歩行獲得後もしばらく経過を見るようにしています。

今日はこれくらいに。

読んでくださって、ありがとうございます。

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