脳性麻痺の定義

こんにちは!
 
今日は脳性麻痺のおはなしです。
 
脳性まひの定義、ご存知ですか?
日本では昭和43年に、当時の厚生省が
「脳性小児まひの成因と治療に関する研究」
を発表し、以下のように定義づけました。
 
「脳性麻痺は、受胎から新生児期(生後4週以内)までの間に生じた
脳の非進行性病変に基づく、永続的な、しかし変化しうる
運動および姿勢の異常である。
その症状は満2歳までに発現する。
進行性疾患や一過性運動障害または将来正常化するであろうと思われる
運動発達遅延は除外する。」
 
ここでポイントは、
①原因が、ママのおなかの中にいる間~生まれる瞬間~生まれて4週間以内に起きた何か(例えば脳出血、酸素不足など)であること。
②脳の病変は進行しないこと
③病変は治らないこと
④脳の病変は治らないが、症状は成長とともに変わってくる
運動と姿勢の異常:運動発達が進まない、皆と違う格好になる、違うやり方で運動発達がゆっくり進むなど
⑥症状が出るのは生まれてすぐのこともあるが、しばらくたってわかることも。遅くとも2歳には発現する。
⑦進行する病気(脳腫瘍とか、変性疾患とか)や、完全に治る病気(脳炎の一部など)は脳性麻痺に含まない。
⑧運動発達や知的発達が、ただゆっくりなだけの場合も、除外される。
 
ということです。
たったこれだけの文章の中に、すごく内容が濃いです。
 
ちなみにこの定義は、脳性麻痺を一種の症候群とみなしていますね。
疾患(病気の)概念ではないことから、
 
2006年、AACPDM(American Academy for Cerebral Palsy & Developmental Medecine)
が、以下のように定義し、日本でもそれが使われるようになりました。
 
・脳性麻痺とは、発達期の胎児または乳児の脳に生じた非進行性の病変による運動と姿勢の発達の永続的で、活動を妨げるような障害の一群を指す。
・脳性麻痺の運動障害はしばしば感覚、知覚、認知、コミュニケーション、行動の障害およびてんかん、二次的な筋骨格の問題を伴う。
 
これは疾患概念になっています。
 
今日はめっちゃ難しい(PTさんには常識でスミマセン)お話でした。
 
ところで、小児麻痺には2種類あることをご存じですか?
小児麻痺には
*脳性(小児)麻痺
*脊髄性小児まひ
があるんです! 時々ごっちゃにしている人がいますよ~~
 
脊髄性小児まひは、「ポリオ」という病気です。
予防接種の普及によって、日本ではもう見られなくなりましたが、
こどものころ罹患された、50歳代以上の患者さんは今もいらっしゃいます。
両下肢のまひで、多くは長下肢装具をつけて歩かれています。
これは脳性麻痺とは全く別の病気です。
 
紛らわしいので、脳性麻痺のことを「小児まひ」とは言わないほうがいいですね。
 
 
今日も読んでくださって ありがとうございました!(^_^)/
 

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